ラッコサーバーではWordPressの高速化に役立つキャッシュプラグイン、LiteSpeed Cacheをご利用頂けます。この記事ではLiteSpeed Cacheの使い方について解説します。
LiteSpeed Cacheとは、高速Webサーバーソフトウェア「LiteSpeed」を採用しているサーバーでのみ利用できるキャッシュ機能(WordPressプラグイン)です。キャッシュを有効にすることにより、ページの読み込み時間を大幅に縮小・高速化することができます。急なアクセス増加にも簡単に対応。WEBサーバーと連携した強力なキャッシュ機能を是非ご活用ください!
LiteSpeed Cacheは、下記のような最適化・高速化プラグインの機能をほぼ全て網羅しています。
機能が重複すると不具合や十分な効果を得られない原因となるため、LiteSpeed Cacheを利用する場合は他の最適化プラグインを無効化することをおすすめします。
- 「Autoptimize」等のページ最適化プラグイン
- 「EWWW Image Optimizer」「ShortPixel」等の画像圧縮プラグイン
- 「WP Rocket」「WP Fastest Cache」等のキャッシュプラグイン
- 「WP-Optimize」「WP Revisions Control」等のデータベース最適化プラグイン
LiteSpeed Cacheの有効化・無効化
1. サーバー管理画面(cPanel®)ログイン
サーバー管理から、対象サーバーの操作欄をクリック>「サーバー管理画面(cPanel®)」をクリックします。
※「Explore Account」をクリックするとcPanel管理画面に遷移します(×、スキップと同様)。
※「Restore from backup」をクリックするとバックアップの復元操作画面に遷移します。
2. LiteSpeed Web Cache Managerを選択
cPanel管理画面の詳細>「LiteSpeed Web Cache Manager」をクリックします。
3. WordPress Cacheをクリック
LiteSpeed Cache Management>「WordPress Cache」をクリックします。
4. WordPressをスキャン
「Scan」を押して、インストールされているWordPressを探します。
5. LiteSpeed Cacheを有効化
LiteSpeed Cacheを有効にしたいWordPressサイトの行右端にある「Enable」をクリックします。
有効化するかどうかの確認ポップアップが表示されますので、「OK」をクリックします。
6. 有効化完了
Cache Statusが「Enabled」に変わっていれば、有効化は完了です。WordPressにLiteSpeed Cacheプラグインが自動でインストール・有効化されています。
LiteSpeed Cacheを有効化すると、.htaccessファイルとwp-config.phpにそれぞれ必要な設定が追加されます。.htaccessまたはwp-config.phpを編集する場合は内容を上書き・消去しないようにご注意ください。
# BEGIN LSCACHE
//この間の記述を消さないようにご注意ください(記述内容は省略しています)
# END NON_LSCACHE
define( 'WP_CACHE', true );
LiteSpeed Cacheを無効化する場合は、メニュー右端の「Disable」をクリックしてください。確認のポップアップで「OK」を押すと、無効化が完了します。この操作を行うことで、WordPress上のLiteSpeed Cacheプラグインが無効化されます。
7. 基本の高速化設定を行う
下記記事で、おすすめの基本設定を紹介しています。
LiteSpeed Cache管理画面
LiteSpeed Cacheの各種設定はWordPress管理画面上で行います。ここでは管理画面の概要を説明します。より詳しい解説は公式ドキュメントをご参照ください。
ダッシュボード
WordPress管理画面ログイン>左メニューの「LiteSpeed Cache」をクリックすると、サイトの最適化状況をダッシュボードで確認することができます。(画面上部メニューのひし形マーク>「管理」をクリックでも可能)
一般
LiteSpeedCacheプラグイン全体に関わる一般設定を行えます。
キャッシュ設定
キャッシュに関する設定を行えます。
なお、キャッシュ機能は初期状態で有効になっています。(WordPress管理画面ログイン>左メニューの「LiteSpeed Cache」>「キャッシュ」で確認可能)
キャッシュ機能によりサイト表示に影響が出る(サイトのランダム表示要素が固定される、CSSが崩れる等)ことがありますので、無効化する場合はこちらをオフにしてください。※この場合キャッシュによる高速化効果は得られません。
ログインしていない状態でサイトを開き、サイト上で右クリック⇒「検証」をクリック(またはF12キーを押す)して開発モードを開きます。※GoogleChromeブラウザを利用
ページを更新(再読み込み)します。
「ネットワーク」タブを開き、サイトのURLをクリックします。
レスポンスヘッダ―に下記の記載がある場合は、キャッシュはまだ配信されていませんがLiteSpeedがページを保存していることを表しており、次回以降のアクセスからはキャッシュが配信されます。
X-LiteSpeed-Cache: miss
X-LiteSpeed-Cache-Control:public,max-age=1800
X-LiteSpeed-Tag:B1_F,B1_
再びページを再読み込みすると、下記のような表示に変わります。これはページのキャッシュが正しく配信されていることを表しています。
X-LiteSpeed-Cache: hit
CDN
QUIC.cloud CDNに関する設定を行えます。※利用には一般設定でドメインキーの入力が必要です。
画像の最適化
画像の圧縮、WebP化など画像最適化に関する設定を行えます。※利用には一般設定でドメインキーの入力が必要です。
ページの最適化
HTML、CSS、Javascriptの圧縮・結合などページに関する最適化設定を行えます。※一部機能は一般設定からドメインキーの入力が必要です。
データベース
投稿リビジョンやゴミ箱内の投稿、コメントなど不要なデータの整理・最適化の設定を行えます。
クローラー
クローラー(ロボットが定期的にページを訪問し、キャッシュを保存しておく機能)の設定を行えます。
ツールボックス
キャッシュのパージ(消去)やLiteSpeed Cache設定のインポート・エクスポートなど、様々な高度な設定・機能を利用できます。
キャッシュの削除
WordPress管理画面にログイン後、画面上部にLiteSpeedのメニューが表示されます。「すべてをパージする」をクリックすると、キャッシュの削除が行われます。
LiteSpeed Web Cache Managerの画面から、Flush LSCache>「Flush All」を選択します。
この方法では、LiteSpeed Cacheを有効化している全てのサイトのキャッシュを削除します。個別のサイトごとにキャッシュを削除したい場合は、WordPress管理画面から削除を行ってください。
キャッシュ削除の確認ポップアップが表示されますので、「OK」をクリックします。
画面上部に「Cache Files Successfully Flushed」と表示されたら、キャッシュ削除は完了です。