この記事ではラッコマーケットにおけるサイト購入時の基本的なチェックポイントをご案内いたします。
カード決済対応・5秒でサイトを買える手軽さがラッコマーケットの特徴ですが、
買った後に「思っていた感じと違う!」とならないよう、しっかりサイトの状態を把握し、見通しを立ててから購入しましょう。
とりあえずこれを見る!最重要チェックポイント
- Google検索から集客できているかどうか?
この1点が最も重要なチェックポイントです。
Googleから集客できているということは、サイトのドメインやコンテンツ(記事)がGoogleに評価されているという状態です。
購入するサイトの記事の品質が客観的にわかる状態であるため、購入判断をするにあたって大きな手掛かりとなります。
目的別のチェックポイント
ラッコマーケットでは様々なWordPressサイトが売りに出されています。
1万円からお取り扱いできるため、ラッコM&Aでは掲載審査落ちしてしまうような超小規模なサイトやAI制作のサイトも出品されています。
そういった様々なサイトが混在している状態ですので、
購入するサイトが目的に沿ったものか、活かし方があるかよく考えてご検討ください。
【目的1】購入サイトを育成して収益化したい
例えばGoogleからの検索流入を得る場合、
いくらコンテンツが良くても評価されるまでに半年~1年の時間を要することも珍しくありません。(トレンド性のあるキーワードであればその限りでない場合もあります)
既に構築済みのサイトを購入することにより、0からサイトを立ち上げるよりもスピーディにサイト構築・SEO集客の獲得が行えます。
また、ほとんどの場合は制作コストを抑えることができるためご自身の目的にマッチしたサイトがあれば、お得にサイト運営を開始することができます。
検索流入のあるサイトがおすすめ!(初心者向け)
既にGoogleに評価されていて検索流入があるサイトの購入が初心者向きです。
検索流入があることにより、
- そのドメインが既にGoogleからある程度信用されていること
- 記事品質が上位化できるレベルであること
以上の2点が客観的にわかるためです。
検索流入がない場合は、現有コンテンツがGoogleに評価される品質のものかどうかを見極める力が必要になります。
購入したサイトは、
新たな記事コンテンツの追加や、既存記事のリライト(改善)により、更なる集客の増加を狙うことができます。
Googleアドセンス/アフィリエイト広告などでマネタイズし、収益性を強化したサイトはラッコM&Aで高額売却を狙うこともできます。
検索流入がないサイトも購入意義がある?(中~上級者向き)
検索流入がないサイトは現在の記事がGoogleに評価されていないということなので、何らかのテコ入れが必要な可能性があります。
うまくいっていない原因を把握し、解決できそうなら購入してみるのもありです。
割安で購入できるチャンス!
記事品質がSEO上位を狙えるレベルではない場合
記事のリライトが必要です。
ただ、オーガニックトラフィック(検索流入)がなくても、オーガニックキーワード(100位以内のランクインキーワード数)がある程度あるサイトはあと一歩の品質かもしれません。
ラッコキーワードでも獲得キーワード調査でランクインキーワード数を調べて改善効率の高い記事があるか探してみましょう。
コンテンツ品質がいいのに被リンクが少ない場合
外部評価が足りていないのかも? 被リンク強化が必要です。(参考指標:DR/被リンク/参照ドメイン)
うまくいかないリスクもありますが、中古ドメインに乗せ換えてみる(ドメイン変更)のも一つの手段です。
作られたばかりのサイトの場合
ラッコマーケットでは売却用に作られたサイトも出品されています。
そういったサイトはドメイン取得から期間が短く、公開されたばかりでインデックスもほとんどされていない状態で出品されることが多いです。
こういったサイトはまだGoogleがどう評価するかわからない未知の状態です。
コンテンツの品質を見て購入を判断するか、
気になる登録をして、どのように変化するかウォッチしてみるという選択肢が考えられます。
【目的2】自身のメインサイトに使う記事を安く購入したい
新たに外注などで制作する場合と比較して、サイトに投稿されている記事は安価に購入できるケースが多くあります。
記事単価・文字単価を表示していますので、割安な案件を探してみてください。
ただし、安く購入できてもリライトの工数が大きくかかるようだと本末転倒です。
今のまま使える記事なのか、リライトしなければいけない記事なのかを見極めて購入価格に見合うか検討しましょう。
見るべき指標
記事情報を見ることである程度定量的に記事の品質を評価することができます。
- ターゲットにしているジャンルで十分な文章量になっているか?(文字数)
- きちんと手を掛けている記事になっているか?(充実度)
- 記事の鮮度はどうか?(投稿時期・更新時期グラフ)
1年以上の運営期間がある場合は、以下の2点で評価することができます。
検索流入があればGoogleから評価されるレベルの品質とみなせるため、記事を評価するための一指標になります。
また、記事の多くがGoogleにインデックスされているかどうかも最低限の記事品質を見極めるポイントです。(Googleインデックス数/インデックス率)
買った後にすること
購入サイトから記事を移設する場合は301リダイレクト(恒久的な移転)も行いましょう。
購入サイトから移設先のサイトに301リダイレクトをすることで、コンテンツの移転をGoogleに示すことができるのと、購入サイトが得ている被リンクのSEO効果も引き継ぐことができます。
そういった被リンクの効果も見越す場合は、SEO指標の「DR」「参照ドメイン」にも注目してみてください。
なお、Googleの評価がほとんど入っていない状態のサイト(作ったばかりでインデックスがほとんどされていないなど)であればリダイレクトをしなくてもいいでしょう。
AI生成記事に価値はある?
ラッコマーケットにはAIを使い記事生成を行ったサイトも売りに出されています。
人間が書いた記事だとしても、いい加減なライターが書いた記事はAI以下の文章であることは珍しくないため、
記事品質が保たれているのであればAI記事でも一定の価値を見出すことができます。
AI記事かどうかというよりは、その記事に価値があるかどうかで判断をしましょう。
ただ、大量に生成されたものについては記事品質が低い可能性が高いです。
しかしながら、これらは数百記事で1万円~2万円程度(1記事数十円以下)の非常に安価で売買されていることが多いため、極端な話その中から数記事使えるものがあれば割に合うという考え方もできます。
・Googleサーチコンソールを入れて経過観測、反応の良い記事を抽出しその記事だけ使用する
・Googleサーチコンソールを入れて経過観測、表示されたクエリからキーワードを抽出し穴場キーワードを探す
主要指標ごとのチェックポイント
各指標軸でどのような情報を読み取れるのかを解説します。
サイトの状態を適切に判断し、必要な施策を考える判断材料にしましょう。
一つの指標だけで物事を判断することはできないので、複合的に判断するように心がけましょう。
文字数が少なくても検索流入が獲得できている場合はそのジャンルにおいては、充足していると判断できます。
記事数
そのサイトに投稿されている記事数の合計値です。
ジャンル特化のサイトであれば、少なくとも20記事以上あるかどうかが目安になります。
一見多ければいいように思いますが、もしそのサイトのアクセス数が少ない場合は集客できていない価値のない記事だらけかもしれません。
実は集客に貢献しているのはごく一部かもしれないので、単純に全てを資産価値として認めることはできません。
サイト全体が低品質とみなされるとSEOに悪影響を及ぼします。
文字数 (平均)
そのサイトに投稿されている記事の平均文字数です。
どの程度のコンテンツボリュームが適切かと言われると、ジャンルにより異なるため一概には言えませんが、5000文字以上あればある程度しっかりと書かれている方だとみなしてよいでしょう。
それ以下だとしても、SEO集客を得られているのであればそのジャンルにおいては戦える水準のコンテンツボリュームを満たしている可能性があります。
見出し数(平均)
そのサイトに投稿されている記事の平均見出し数です。
ちゃんと構成立てて作っている記事であればある程度文字数に見合った見出し数になります。
5000文字以上の記事になれば、見出し数が数件ということはないでしょう。
外注記事を見出しも付けずにべた張りしているだけのサイトもありますので、そういった手抜きをあぶり出すことができます。
充実度(平均)
そのサイトに投稿されている記事の平均充実度です。
目安として20以下は低いと言えます。
文字数・見出し数・画像・リンク・その他文章以外の付加価値を考慮しています。
どれだけ手を掛けたかを一律評価したものであり、必ずしも記事の価値に結び付く値ではありません。
SEO実績が出ていない場合など、記事の価値を評価する指標の一つとしてお役立てください。
ドメイン取得日
サイト運営に使用されているドメインの取得日(whois情報で確認できるCreationDate)を表示しています。
サイト運営開始時期とほぼ=になる数字なので、サイト運営期間の目安として見ることができます。
ただし、中古ドメイン(過去に誰かが使用していたドメイン)を使用している場合はサイト運営開始時期は最近で、ドメイン取得日だけ古い場合もあります。
その場合はWayBackの情報も見つつ判断をしましょう。
Googleの評価もまだ顕在化していないこどがほとんどであり、未知数です。
コンテンツに価値があるかを見て購入判断をしましょう。
WayBack初回記録日
Internet Archive: Wayback Machineという世界中のWebサイトを記録し続けている非営利団体のサービスがあります。
そのWaybackが対象ドメインのWebサイトを最初に記録した日付を表示しています。
※日付部分をクリックすると、そのサイトのアーカイブページに飛びます
必ずしも全てのサイトが記録されているわけではありませんが、
おおよそ1年以上、人目に触れる形で運営されていたサイトは概ね記録されているという理解で問題ありません。
記録日のリンクをクリックすると、Waybackの対象ドメインのカレンダーページに遷移します。
ここから過去のスナップショットを確認することができます。
※中古ドメインを使用していた場合、現在とは異なるサイトを確認することができます。
中古ドメイン使用で一定の検索流入があるサイトは、アクセスが急落するリスクも考慮する必要があります。
オーガニックトラフィック
Ahrefsのオーガニックトラフィックです。Google検索からの月間流入の推測値であり、アクセス数の参考として使います。
Ahrefsの保有データの範囲の推測値であるため、新しいキーワードなどに弱く、リアルタイム性も高くありません。
ラッコキーワードでも同じ思想の機能(獲得キーワード調査)が提供されています。こちらは無料で調査可能です。
Google Analyticsが連携されていない場合は、このオーガニックトラフィックをアクセスの参考にすることとなります。
オーガニックキーワード
Ahrefsのオーガニックキーワードです。Google検索における100位以内にランクインしているキーワード数です。
例えばオーガニックトラフィックがない状態で、オーガニックキーワードが数十件ある場合。
それらのキーワードの中にあと一歩で1ページ目にランクインできるキーワードが潜んでいる可能性があります。
オーガニックキーワードは、オーガニックトラフィックが伴っていない時に見るサブ指標という位置づけです。
ラッコキーワードでも獲得キーワード調査でランクインキーワード数や、ランクインキーワードを調べることができます。
改善効率の高い記事/キーワードの目星を付けましょう。
DR
Ahrefsのドメインレーティングです。100点満点評価でドメインの被リンク状況から見た相対的な強度を表します。
Googleのページランクと近い思想の指標です。
DRが高いほど、そのドメインが被リンクの観点から強い状態であり、SEOで上位にランクインしやすいと言えます。
DRを目当てで購入する場合は実際の被リンクの内容であったり、現時点で検索流入が伴っているかどうかで判断をする必要があります。
参照ドメイン
Ahrefsの参照ドメインです。多様なサイトからリンクを受けられているかを見ることができます。
DRの裏付けとなる被リンク元のサイト(ドメイン単位)でどれだけ存在しているかを把握することができます。
その上で検索流入も無い場合は、不正操作を疑いましょう。
不正操作されている場合、ドメインの価値はないものとみて、コンテンツだけで価値があるかどうかを判断する必要があります。
インデックス率
Googleにインデックスされている記事割合の参考値です。
※計算に使用されるGoogleインデックス数は記事以外のページも含みます
対象サイトの記事コンテンツがGoogleにインデックスされる品質かどうかを見ることができます。
「数百記事以上 / 更新されていない / 低品質な記事が多い」といった状況のサイトはインデックス率が低下する傾向があります。
また、作ったばかりで売りに出されているサイトはインデックス率が低い傾向があります。
アクセス情報
Google Analyticsが連携されている場合に表示されます。
過去12カ月間の月次推移、過去60日間の日次推移、チャネルの情報を確認することができます。
チャネルのオーガニックの割合はしっかりみておきましょう。
Googleなどの検索エンジンからの流入割合を示しているため、これを基に検索流入数を割り出せます。
Ahrefs指標のオーガニックトラフィックの上位互換(実測値)ということとなります。
特に変動が大きいGoogleのコアアップデートが適用されているタイミングは要注意です。
まとめ
- ラッコマーケットは幅広い品質のWordPressサイトを取り扱うマーケットプレイス
- 目的を明確にしてから購入しよう
- 検索流入ありのサイトが最も価値がわかりやすい
- 検索流入なしのサイトは記事の評価ができる中級者~向け
- AI記事でも使い道はある
- 複数サイト買う場合もサーバー契約はおまとめ可能でお得!
効率化のためにサイト購入をしようとしているのに、調査に時間を掛け過ぎてしまうと本末転倒です。
調査はほどほどにし、リスクが許容できる範囲の値段であれば購入判断をしてもよいでしょう。
特に1ヵ月以上売れていない案件は値下げ交渉が通りやすい傾向があります。