
WordPressでアイキャッチ画像が設定できない原因は、実はいくつかのパターンに分かれます。「設定欄が見当たらない」のか「設定欄はあるけど画像を選べない・保存できない」のか、症状によって直し方がまったく違うからです。
この記事では、実際にWordPressで検証しながら、つまずきやすいポイントを順番に解消していきます。
- 自分の症状がどのタイプかを切り分けられる
- 原因別に5つの解決法を試して設定できるようにする
- 「表示されない」「見切れる」といった関連トラブルも解消できる
目次
まずは症状を切り分けよう(あなたはどのタイプ?)
結論から言うと、解決の前に「自分はどの症状か」を切り分けることが最短ルートです。同じ「アイキャッチ画像が設定できない」でも、原因のグループがまったく異なるためです。
まずは次の3タイプのうち、自分がどれに当てはまるかを確認してください。
設定欄(アイキャッチ画像パネル)が「そもそも出ない」場合
投稿や固定ページの編集画面を開いても、「アイキャッチ画像」を設定する欄そのものが見当たらない状態です。次のような症状が当てはまります。
- 編集画面のどこを探しても「アイキャッチ画像」の項目がない
- 以前はあったのに、いつの間にか表示されなくなった
- 特定の投稿タイプ(カスタム投稿など)でだけ欄が出ない
このタイプは、表示オプションの設定・テーマの非対応・カスタム投稿タイプの設定のいずれかが原因です(原因1〜原因3)。
設定欄はあるが「画像を選べない・アップロードできない」場合
「アイキャッチ画像」の欄は表示されているのに、画像を選んだり保存したりできない状態です。次のような症状が当てはまります。
- 「アイキャッチ画像を設定」を押してもメディアライブラリで画像が選べない
- 画像をアップロードしようとするとエラーになる
- 「HTTPエラー」「サイズが上限を超えています」などのメッセージが出る
このタイプは、多くの場合画像のアップロード自体でつまずいています(原因4)。ファイルサイズの上限やフォルダの権限が原因です。
設定したのに「投稿一覧やサイト上に表示されない」場合
アイキャッチ画像の設定は完了しているのに、記事一覧やサイト上で画像が出ない・見切れる状態です。次のような症状が当てはまります。
- 編集画面ではアイキャッチが設定されているのに、サイトには表示されない
- 表示はされるが、サイズが合わず見切れる・引き伸ばされる
- テーマを変えたあとからサムネイルだけ崩れた
このタイプは、テーマの非対応(原因2)か、表示サイズの不一致・サムネイルの未再生成(原因5)が原因です。
下の対応表で、自分の症状にいちばん近いものを探し、右側のリンクから該当する原因セクションへ進んでください。
| 症状 | 想定される原因 | 該当する解決法 |
|---|---|---|
| 編集画面に「アイキャッチ画像」の欄が見当たらない | 表示オプションでアイキャッチ画像がオフになっている/パネルが隠れている | 原因1へ |
| 欄もなく、設定してもサイトに表示されない | テーマがアイキャッチ画像に対応していない | 原因2へ |
| 投稿・固定ページでは出るのに特定の投稿タイプだけ欄が出ない | カスタム投稿タイプがアイキャッチ画像をサポートしていない | 原因3へ |
| 画像を選べない/アップロードでエラーになる | ファイルサイズの上限超過・フォルダ権限でアップロードが弾かれている | 原因4へ |
| 設定はできるが表示が見切れる・大きすぎる・崩れる | 表示サイズが合っていない/サムネイルが再生成されていない | 原因5へ |

原因1:投稿画面の「表示オプション」でアイキャッチ画像がオフになっている
アイキャッチ画像の欄が見当たらないとき、もっとも多いのが表示の設定でアイキャッチ画像が非表示になっているケースです。テーマはアイキャッチ画像に対応しているのに、編集画面側で欄が隠れているだけ、という状態です。
WordPressのエディタには「画面に何を表示するか」を切り替える設定があり、ここでアイキャッチ画像がオフになっていると欄が出てきません。使っているエディタによって直し方が変わるため、順番に見ていきます。
ブロックエディタの場合:右サイドパネルが隠れている/タブが閉じている
ブロックエディタ(現在の標準エディタ)では、アイキャッチ画像の欄は画面右側の設定サイドバーにあります。このサイドバーが閉じていると、欄ごと見えなくなります。
実際にWordPressで確認したところ、次の手順で表示できます。
- 編集画面の右上にある歯車アイコン(設定)をクリックし、右側のサイドバーを開きます
- サイドバー上部の「投稿」タブを選びます(「ブロック」タブになっていると表示されません)
- 「投稿」タブ内の「アイキャッチ画像」パネルを開きます
それでも「アイキャッチ画像」パネルが見つからない場合は、画面右上のオプション(縦三点アイコン)→「設定」→「パネル」で、アイキャッチ画像の表示がオンになっているかを確認してください。

旧エディタ(クラシックエディタ)の場合:表示オプションのチェックを入れる
Classic Editor(クラシックエディタ)を使っている場合は、画面右上の「表示オプション」から表示を切り替えます。手順は次のとおりです。
- 投稿または固定ページの編集画面を開きます
- 画面右上の「表示オプション」をクリックします
- 表示された項目の中で「アイキャッチ画像」にチェックを入れます
チェックを入れると、画面右下(または下部)に「アイキャッチ画像」のパネルが表示されます。これで「アイキャッチ画像を設定」から画像を選べるようになります。
アイキャッチ画像の欄は、使っているエディタによって場所が違います。
・ブロックエディタ:画面右側のサイドバー「投稿」タブ内
・クラシックエディタ:「表示オプション」でチェックを入れると右下/下部に表示
「欄が見当たらない」と感じたら、まず自分がどちらのエディタを使っているかを確認すると早く解決できます。
原因2:使用中のテーマがアイキャッチ画像に対応していない
表示オプションを確認しても欄が出てこない、あるいは設定してもサイトに表示されない場合は、使用中のテーマがアイキャッチ画像に対応していない可能性があります。
WordPressでは、テーマ側が「アイキャッチ画像を使う」と宣言していないと、編集画面に欄が出ず、表示もされません。とくに自作テーマや古いテーマで起こりやすい原因です。
テーマが post-thumbnails に対応しているか確認する
テーマがアイキャッチ画像に対応しているかは、テーマの functions.php に add_theme_support('post-thumbnails') という記述があるかで判断できます。この記述があれば対応済み、なければ未対応です。
市販の有名テーマ(SANGO・Cocoon・Lightningなど)はほぼ対応済みなので、その場合は別の原因(原因1や原因5)を疑ってください。一方、知人や制作会社が作った独自テーマでは、この宣言が抜けていることがあります。
functions.php に add_theme_support を追記して有効化する
テーマが未対応だった場合は、functions.php に add_theme_support('post-thumbnails') を追記して有効化します。WordPress.org公式ドキュメントによると、この関数はafter_setup_theme フックの中で(つまり init より前に)実行する必要があります。
具体的には、次のように記述します。
function mytheme_setup() {
add_theme_support( 'post-thumbnails' );
}
add_action( 'after_setup_theme', 'mytheme_setup' );
すでに after_setup_theme フックを使った設定関数がテーマにある場合は、その関数の中に add_theme_support( 'post-thumbnails' ); の1行を追加するだけで構いません。保存後、編集画面にアイキャッチ画像の欄が表示されるようになります。

functions.php はサイト全体の動作を左右する重要なファイルです。1文字でも間違えるとサイト全体が真っ白になり、管理画面にも入れなくなることがあります。
編集する前に、必ず子テーマで作業し、ファイルのバックアップを取ってから行ってください。可能であれば、管理画面のテーマエディタではなく、FTPやサーバーのファイルマネージャーから編集すると、万一のときに元へ戻しやすくなります。

add_theme_support( 'post-thumbnails' ) はテーマの初期化時に読み込ませる必要があるんじゃ。だから after_setup_theme フックの中に書くのが基本。本文の途中やフックの外に書くと正しく動かないこともあるから気をつけるんじゃよ。原因3:カスタム投稿タイプがアイキャッチ画像をサポートしていない
「通常の投稿や固定ページでは欄が出るのに、特定の投稿タイプだけ出ない」という場合は、そのカスタム投稿タイプがアイキャッチ画像をサポートしていないことが原因です。
カスタム投稿タイプとは、「投稿」「固定ページ」とは別に作られた独自の投稿の種類(例:「お知らせ」「製品」「実績」など)のことです。投稿タイプごとに「どの機能を使うか」を個別に指定するため、アイキャッチ画像が有効になっていないケースがあります。
固定ページ・投稿では出るのに特定の投稿タイプだけ出ないケース
まずは切り分けです。通常の「投稿」では欄が出るのに、特定の投稿タイプだけ出ないなら、テーマ側(原因2)ではなく、その投稿タイプの設定が原因です。テーマがアイキャッチ画像に対応していれば、通常の投稿には欄が出るはずだからです。
カスタム投稿タイプは、Custom Post Type UIなどのプラグインで作られていることが多く、その設定画面でアイキャッチ画像(featured image)の項目がオフになっていると欄が出ません。
register_post_type の supports に thumbnail を追加する
解決法は、そのカスタム投稿タイプの設定で「アイキャッチ画像(サポート)」を有効にすることです。プラグインで作っている場合とコードで作っている場合で操作が変わります。
プラグイン(Custom Post Type UIなど)で作っている場合:該当の投稿タイプの編集画面を開き、「サポート」の項目で「アイキャッチ画像」にチェックを入れて保存します。
コード(register_post_type)で作っている場合:投稿タイプを登録している supports の配列に 'thumbnail' を追加します。
register_post_type( 'product', array(
'supports' => array( 'title', 'editor', 'thumbnail' ),
) );

'thumbnail' を追加して保存すると、その投稿タイプの編集画面にアイキャッチ画像の欄が表示されます。なお、この設定が効くのはテーマ側が post-thumbnails に対応している場合です。対応していないときは、先に原因2を解決してください。
原因4:画像のアップロード自体ができていない(容量・権限)
アイキャッチ画像の欄は表示されているのに、画像を選んでもアップロードできない・エラーになる場合は、アイキャッチ機能ではなく画像アップロードそのものでつまずいています。
この場合、メディアライブラリへの通常の画像アップロードでも同じエラーが出るはずです。原因は大きく分けて「ファイルサイズの上限超過」と「フォルダの権限(パーミッション)」の2つです。
ファイルサイズが上限(アップロード可能な最大サイズ)を超えている
WordPressにはアップロードできるファイルサイズの上限があり、これを超える画像はアップロードできません。スマホやカメラで撮った高画質な写真は数MB以上になることも多く、上限に引っかかりがちです。
現在の上限は、「メディア」→「新規追加」のアップロード画面で「最大アップロードサイズ」として確認できます。上限を超えている場合は、次のいずれかで対処します。
- 画像をリサイズ・圧縮して、上限以下のファイルサイズにする
- サーバー側でアップロード上限(
upload_max_filesizeなど)を引き上げる
アップロード上限は、「メディア」→「新規追加」を開くと画面に「最大アップロードサイズ: ◯MB」と表示されます。
この値はサーバーのPHP設定(upload_max_filesize / post_max_size)で決まります。多くのレンタルサーバーでは、管理画面(コントロールパネル)からこの上限を変更できます。まずは現在の上限を確認し、画像のサイズと比べてみましょう。
サーバーのフォルダ権限(パーミッション)でアップロードが弾かれている
ファイルサイズが上限内なのにアップロードできない場合は、画像の保存先フォルダの権限(パーミッション)が原因のことがあります。WordPressが画像を保存する wp-content/uploads フォルダに書き込み権限がないと、アップロードが弾かれます。
「アップロードしたファイルを ◯◯ に移動できませんでした」のようなエラーが出る場合は、この権限の問題が疑われます。サーバーのファイルマネージャーやFTPソフトで wp-content/uploads フォルダのパーミッションを確認し、適切な値(一般的には 755 など)に設定してください。
画像アップロードのエラーは原因が多岐にわたるため、症状別の詳しい対処法は【WordPress】画像がアップロードできない7つの原因と対処法で解説しています。あわせて確認してください。
原因5:設定はできているがサイズが合わず「見切れる・大きすぎる」
アイキャッチ画像の設定自体はできているのに、サイトで見切れる・大きすぎる・崩れて表示される場合は、テーマが求めるサイズと実際の画像サイズが合っていないことが原因です。
「設定できない」というより「正しく表示されない」状態ですが、つまずきやすいポイントなので解決法をまとめます。とくにテーマを変更した直後に起こりやすいトラブルです。
テーマのアイキャッチ表示サイズと画像サイズの関係(add_image_size)
WordPressのテーマは、add_image_size() という関数でアイキャッチ画像専用の表示サイズを定義しています。たとえば「記事一覧では横600px・縦400pxで表示する」といった具合です。
このとき、アップロードした画像がテーマの想定する縦横比と大きく違うと、トリミングされて見切れたり、引き伸ばされて崩れたりします。アイキャッチ画像の適正サイズは横幅1200px前後・縦横比16:9(例:1200×630px)が一般的な目安ですが、最適なサイズは使用中のテーマの定義によって変わる点に注意してください。
サムネイルを再生成して表示を直す
テーマを変更すると、新しいテーマが定義するサイズに合わせてサムネイル(縮小表示用の画像)を作り直す必要があります。ところが、すでにアップロード済みの画像は自動では作り直されません。これがテーマ変更後にアイキャッチが崩れる主な理由です。
実際にWordPressで確認したところ、新規にアップロードした画像には新しいサイズが自動で適用される一方、既存の画像は古いサイズのまま残っていました。既存画像のサムネイルを作り直すには、サムネイル再生成用のプラグインを使います。
- Regenerate Thumbnails(WordPress.org公式)をインストールして有効化します
- 管理画面の「ツール」→「Regenerate Thumbnails」を開きます
- 「Regenerate Thumbnails For All ◯◯ Attachments」を実行し、サムネイルを再生成します
再生成が完了すると、既存のアイキャッチ画像もテーマの定義に沿ったサイズで表示され、見切れや崩れが解消されます。


アイキャッチ画像が「容量オーバー」「権限エラー」で設定できないときは、サーバー側の設定が影響していることがあります。
ラッコサーバーなら、WordPressをワンクリックでインストールでき、アップロード上限などの初期設定もはじめから余裕を持った構成。容量を気にせず画像を扱えます。
月額330円〜・10日間の無料お試しもあるので、これからWordPressを始める方も気軽に試せます。
よくある質問
Q. WordPressでアイキャッチ画像を変更するには?
投稿・固定ページの編集画面を開き、右側または下部の「アイキャッチ画像」欄から「アイキャッチ画像を設定」(設定済みなら「アイキャッチ画像を削除」→再設定)を選びます。メディアライブラリから差し替えるだけで変更できます。設定欄が見つからない場合は原因1:表示オプションを確認してください。
Q. アイキャッチ画像の適正なサイズは?
一般的には横幅1200px前後・縦横比16:9(例:1200×630px)が目安です。ただし最適なサイズは使用中のテーマが指定する表示サイズによって変わります。大きすぎても小さすぎても見切れる原因になるため、詳しくは原因5:サイズが合わないで解説します。
Q. WordPressのアイキャッチ画像とは?どこに表示される?
アイキャッチ画像(サムネイル)は、記事を象徴する代表画像です。記事一覧・関連記事・SNSシェア時のカードなどに表示され、クリック率に影響します。表示位置はテーマによって異なります。
Q. 設定したのにアイキャッチ画像が表示されないのはなぜ?
設定自体は完了していても、使用中のテーマがアイキャッチ画像の表示に対応していない場合は画面に出ません。テーマ側の対応状況は原因2:テーマ非対応で確認できます。キャッシュが原因のこともあるため、キャッシュ削除も試してください。
Q. サムネイル画像だけ表示されないのはなぜ?
サムネイル(縮小表示用の画像)が生成されていない、またはサイズ定義が変わったことが原因です。テーマ変更後に起こりやすく、サムネイルの再生成で直ることが多いです。手順は原因5:サイズが合わないで解説します。
Q. アイキャッチ画像を自動で設定することはできる?
標準機能では自動設定できませんが、本文中の最初の画像を自動でアイキャッチに設定するプラグインを使えば可能です。記事数が多いサイトでは設定の手間を省けます。ただし意図しない画像が選ばれることもあるため、重要な記事は手動設定をおすすめします。
まとめ
WordPressでアイキャッチ画像が設定できないときは、まず「自分はどの症状か」を切り分けることが解決への最短ルートです。本記事のポイントを整理します。
- まず切り分け:「欄が出ない」「画像を選べない」「表示されない・見切れる」のどれかを確認する
- 原因1(表示オプション):ブロックエディタはサイドバー「投稿」タブ、クラシックエディタは「表示オプション」でアイキャッチ画像を有効にする
- 原因2(テーマ非対応):
functions.phpにadd_theme_support('post-thumbnails')を追記する(子テーマ・バックアップ必須) - 原因3(カスタム投稿タイプ):
supportsに'thumbnail'を追加、またはプラグインで「アイキャッチ画像」にチェックを入れる - 原因4(アップロード不可):ファイルサイズの上限・フォルダの権限を確認する
- 原因5(サイズ・サムネイル):テーマ変更後はRegenerate Thumbnailsでサムネイルを再生成する
一つずつ原因を切り分けていけば、アイキャッチ画像が設定できない問題はほとんどのケースで解決できます。焦らず、自分の症状に合ったセクションから確認していきましょう。







