
Contact Form 7(CF7)では、メールタブの「送信先」フィールドにアドレスをカンマ区切りで並べるだけで、複数の宛先に同時送信できます。CC・BCCで控えを送る方法や、問い合わせ種別ごとに送信先を自動で切り替えるパイプ区切り設定にも対応しています。
この記事でわかること:
- カンマ区切りで送信先(To)を複数設定する方法(基本)
- CC・BCCを使って担当者を通知先に追加する方法
- 問い合わせ種別ごとに送信先を自動で振り分けるパイプ区切り設定
- メール(2)を使って別途異なる内容のメールを送る方法
WordPress 6.x + Contact Form 7 v6.1.6 で動作確認済み(2026年6月時点)。
目次
目的別:設定方法の選び方
送信先を複数にする方法は、用途によって4種類あります。まず下の表で自分のやりたいことに合った方法を確認してから、各解説へ進んでください。
| やりたいこと | 使う方法 |
|---|---|
| 全員に同じメールを届けたい | 方法1:カンマ区切り |
| 主担当以外にもCCやBCCで控えを送りたい | 方法2:CC・BCC設定 |
| 問い合わせ種別によって送信先を変えたい | 方法3:パイプ区切り |
| 別の内容・宛先でもう1通送りたい | 方法4:メール(2) |
方法1:カンマ区切りで複数の送信先を設定する(基本)
最もシンプルな方法です。CF7管理画面の「メール」タブ→「送信先」フィールドに、複数のメールアドレスをカンマ(,)で区切って入力します。
設定手順
WordPressの管理画面から「お問い合わせ」→「コンタクトフォーム」を開き、設定したいフォームの「編集」をクリックします。「メール」タブを選択し、「送信先」フィールドを確認します。
「送信先」フィールドに複数のアドレスをカンマ区切りで入力して「保存」をクリックします。
tanaka@example.com,suzuki@example.com

デフォルトで入力されている [_site_admin_email] はWordPressの「設定」→「一般」で設定した管理者メールアドレスに置き換わるショートコードです。残したまま追加する場合は [_site_admin_email],tanaka@example.com と書きます。
カンマの前後にスペースを入れても動作しますが、環境によっては認識されない場合があります。スペースなし(a@example.com,b@example.com)で記述するのが安全です。
方法2:CC・BCCを使って通知先を追加する

主担当者への送信は変えずに、控えをCCやBCCで追加したい場合は「追加ヘッダー」フィールドを使います。
CC・BCCの違い
| 種類 | 意味 | 受信者に他の宛先が見えるか |
|---|---|---|
| CC(Carbon Copy) | 控えを送る | ToとCCのアドレスが互いに見える |
| BCC(Blind Carbon Copy) | 隠しで控えを送る | BCC宛先のアドレスは他の受信者に見えない |
設定手順
「メール」タブの「追加ヘッダー」フィールドに以下の形式で入力します。
Cc: info@example.com
Bcc: log@example.com

CCやBCCを複数設定したい場合はカンマ区切りで記述します。
Cc: info@example.com,manager@example.com
「Cc:」「Bcc:」のあとには半角スペースを1つ入れてください。スペースなしだとヘッダーとして認識されない場合があります。
方法3:問い合わせ種別ごとに送信先を振り分ける(パイプ区切り)

問い合わせの種類によって送信先を自動で変えたいときはパイプ区切り(|)を使います。
パイプ区切りの仕組み
セレクトボックス(ドロップダウン)の選択肢を "表示テキスト|送信先アドレス" の形式で記述します。ユーザーには「表示テキスト」だけが表示され、メール送信時にはパイプ(|)より後ろのアドレスが送信先として使われます。
フォームタブへの設定
フォームコードに [select] タグを追加します。各選択肢にパイプで送信先アドレスを付け加えます。
[select* inquiry-type "商品・サービスについて|sales@example.com" "採用について|hr@example.com" "その他|info@example.com"]
inquiry-type はフィールド名(任意)です。メールタブでこの名前を参照します。
メールタブへの設定
「メール」タブ→「送信先」フィールドに、フォームで設定したフィールド名をタグとして入力します。
[inquiry-type]

これでユーザーが選んだ種別に対応したアドレスに自動でメールが届きます。
パイプ区切りのフィールドをそのまま本文に入れると「sales@example.com」のようにアドレスが表示されてしまいます。ユーザーが選んだ選択肢名(パイプより前の文字列)を表示したい場合は [_raw_inquiry-type] と書くと「商品・サービスについて」のようにラベルが表示されます。
方法4:メール(2)で異なる内容・宛先のメールを送る

問い合わせがあったとき、管理者への通知とは別に「受付確認メールを別の担当部署に送りたい」「件名や本文が異なるメールをもう1通送りたい」という場合はメール(2)機能を使います。
メール(2)とは
CF7のメールタブには「メール」と「メール(2)」の2つの設定があります。メール(2)を有効にすると、フォームが送信されるたびに独立した宛先・件名・本文で追加のメールが送られます。自動返信メール(ユーザーへの確認メール)との組み合わせとは別に、例えば別チームへの通知など追加の用途に使えます。
メール(2)の有効化と設定手順
「メール」タブを開き、「メール(2)」セクションの「メール(2)を使用する」チェックボックスをオンにします。

有効化すると「送信先」「差出人」「件名」「本文」などが入力できる状態になります。通常のメール設定と同じ要領で設定して「保存」します。
メール(2)は主にユーザーへの自動返信メール(入力したメールアドレス宛に確認を送る)として使われることが多いですが、社内の別チームへの通知にも活用できます。
よくある質問
Q. 送信先の数に上限はありますか?
CF7の仕様上、送信先の数に明示的な上限は設定されていません。ただし、一度に多くの宛先に送信するとサーバーのメール送信制限(1時間あたりの送信数など)に引っかかる場合があります。大量の宛先へ送信する用途にはCF7ではなくメール配信ツールの利用を検討してください。
Q. カンマの前後にスペースを入れても問題ありませんか?
スペースを入れても動作するケースが多いですが、メールサーバーの設定によっては正しく認識されないことがあります。a@example.com,b@example.com のようにスペースなしで記述するのが確実です。
Q. Toに[_site_admin_email]を使うと誰に届きますか?
WordPressの管理画面「設定」→「一般」で設定した「管理者メールアドレス」に届きます。サイト管理者への通知を常に含めたい場合は [_site_admin_email],tanaka@example.com のように組み合わせると便利です。
Q. パイプ区切りを使ったとき、ユーザーへの返信メールにも選択肢名を表示できますか?
はい。メール(2)の本文やメールの本文で [_raw_フィールド名] を使うと、パイプより前の表示テキスト(例:「商品・サービスについて」)が入ります。パイプより後ろのメールアドレスを本文に直接表示したくない場合に使います。
Q. 設定したのにメールが届かない場合の確認箇所は?
まず「メール」タブの「送信先」フィールドに入力ミスがないか確認します。次にサーバーのメール送信設定(SPF・DKIMなど)が正しく設定されているかを確認してください。迷惑メールフォルダに振り分けられているケースも多いため、受信側のフォルダも確認します。WP Mail SMTPなどのSMTPプラグインを使うとメール到達率が改善される場合があります。
Contact Form 7でメール送信先を設定しても、サーバー側のメール認証(SPF・DKIM)が適切でないとスパム扱いされてしまうことがあります。
ラッコサーバーではSPF・DKIMの設定が整っており、WordPress向けのメール送信環境がすぐに使える状態で提供されています。WordPressの自動インストール・独自ドメイン・SSL設定も自動化されており、お問い合わせフォームの設置から運用まで一貫して整えられます。
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まとめ
Contact Form 7で送信先を複数に設定する方法は4つあります。
- カンマ区切り:「送信先」フィールドにカンマで並べるだけ。最もシンプルな方法
- CC・BCC:「追加ヘッダー」に
Cc: アドレスを入力。主担当に知られずBCCで控えを送ることも可能 - パイプ区切り:selectタグの選択肢に
|アドレスを付加して問い合わせ種別ごとに自動振り分け - メール(2):独立した宛先・件名・本文で別途1通送れる。自動返信や別チーム通知に便利
最初は「方法1:カンマ区切り」から試して、種別ごとに振り分けたくなったら「方法3:パイプ区切り」を活用してみてください。







