
本記事で分かることは次の3つです。
- Advanced Custom Fields・Secure Custom Fields・Smart Custom Fieldsそれぞれの特徴と違い
- 自分の用途に合ったカスタムフィールドプラグインの選び方
- ACFとSecure Custom Fieldsをどう使い分ければよいか
本記事はWordPress 7.0+Advanced Custom Fields v6.8.5/Secure Custom Fields v6.9.1/Smart Custom Fields v5.0.7の環境で動作確認しています。
なぜカスタムフィールドプラグインが必要か
WordPressには標準でもカスタムフィールドを追加する機能があります。投稿編集画面の下部に表示されるパネルから、任意の名前と値を入力できる仕組みです。
ただし標準機能はテキスト入力が中心で、画像を選ぶための専用UIや、同じ項目を複数回繰り返し入力するような構造には対応していません。項目名も自由入力のため、入力する人によって表記がぶれたり、必須項目の入力漏れが起きたりしやすい点が弱点です。

カスタムフィールドプラグインを導入すると、テキスト・画像・日付・チェックボックスといった多様な入力形式を管理画面上に追加でき、選択式や必須設定によって入力ミスも防げます。商品情報やイベント情報のように「決まった型のデータ」を、テーマ側のデザインに合わせて表示したい場合に特に有効です。
カスタムフィールドプラグインの選び方:4つのポイント

数あるカスタムフィールドプラグインの中から自分のサイトに合うものを選ぶには、以下の4つの観点で比較するのがおすすめです。
無料版でどこまで使えるか
Advanced Custom Fieldsは非常に有名なプラグインですが、無料版と有料版(Pro)で使える機能に差があります。同じ項目セットを繰り返し入力できる「リピーターフィールド」や、複数のレイアウトを組み合わせられる「フレキシブルコンテンツフィールド」は、無料版では利用できずPro版限定の機能です。
導入前に、実現したい機能が無料版の範囲に収まっているかを確認しておくと、後から有料版への切り替えを迫られずに済みます。
対応しているフィールドタイプの豊富さ
ACFとSecure Custom Fieldsはいずれも30種類以上のフィールドタイプに対応しており、テキストや画像だけでなく、投稿選択・関連コンテンツ・繰り返し項目など細かなニーズに対応できます。一方Smart Custom Fieldsは14種類とやや少なめですが、その分シンプルで扱いやすい設計になっています。
フィールドタイプが多いほど表現の幅は広がりますが、必要以上に選択肢が多いと設定に迷うこともあるため、自分のサイトで実際に使う項目をイメージしてから選ぶとよいでしょう。
動作の軽さ・サポート体制
カスタムフィールドプラグインは管理画面の表示に直接関わるため、動作の軽さも重要な比較ポイントです。機能が多いプラグインほど管理画面の読み込みが重くなる傾向があるため、サイトの規模や更新頻度に見合ったプラグインを選ぶことが大切です。
また、WordPress.orgのサポートフォーラムでの返信状況や更新頻度は、開発が継続されているかどうかの目安になります。
テーマへの表示・出力のしやすさ
カスタムフィールドは、入力しただけでは投稿画面の裏側にデータが保存されるだけで、サイトの表側には表示されません。テーマのテンプレートファイルに専用の関数を記述して、初めて画面上に出力されます。
各プラグインには値を取得するための関数やテンプレートタグが用意されているため、テーマをカスタマイズする際にどの程度コードの知識が必要になるかも、選定時に確認しておきたいポイントです。
おすすめのカスタムフィールドプラグイン3選【無料】

ここでは、無料で利用でき、なおかつ開発が継続的にメンテナンスされている3つのプラグインを紹介します。
Advanced Custom Fields(ACF)
Advanced Custom Fieldsは有効インストール数200万以上を誇る、カスタムフィールドプラグインの代表格です。30種類以上のフィールドタイプに対応しています。
投稿・固定ページ・ユーザー・タクソノミー・メディア・コメント、さらにサイト全体の設定を扱うカスタムオプションページまで、幅広い対象にカスタムフィールドを追加できます。
無料版でもカスタム投稿タイプ・カスタムタクソノミーの登録を管理画面のUIから行えるほか、フィールドグループの新規追加画面から視覚的に項目を組み立てられます。以下は、そのフィールドグループ新規追加画面です。どのような項目をどんな並びで追加できるかがひと目で分かります。

一方で、次のような機能はいずれもPro版限定です。
- 「リピーターフィールド」:同じ項目セットを繰り返し入力できる
- 「フレキシブルコンテンツフィールド」:複数レイアウトを組み合わせられる
- 「ACF Blocks」:ブロックエディタ向けのカスタムブロックを作れる
- 「オプションページ」:サイト全体の設定ページを作れる
- 「ギャラリーフィールド」:複数画像をまとめて扱える
- 「クローンフィールド」:フィールド構成を使い回せる
無料版の範囲でも十分に多機能ですが、繰り返し入力やページビルダー的な使い方をしたい場合は、有料版のACF Proへのアップグレードが必要になります。
情報量や導入実績を重視する人、将来的にPro版の拡張機能も検討したい人におすすめのプラグインです。ACFでフィールドグループを作成し、投稿に項目を追加していく具体的な手順は【WordPress】カスタムフィールドを追加・管理する方法(Advanced Custom Fields)で解説しているので、導入を決めたらあわせて参考にしてください。
Secure Custom Fields(SCF)
Secure Custom Fieldsは、WordPress.orgのコミュニティによって開発されているカスタムフィールドプラグインです。ACFと同様に30種類以上のフィールドタイプに対応し、投稿・タクソノミー・コメントなど、サイト全体にカスタムフィールドを追加できます。
ACFとは別の独立したプラグインであり、ACFの一部や公式の後継版というわけではありません。名前や機能構成が似ているため混同されがちですが、それぞれ別のプラグインとして提供されています。
フィールドグループの新規追加画面は、WordPress標準の管理画面デザインに近いシンプルなUIになっているのが特徴です。以下の画像で、その見た目を確認してみてください。

有効インストール数は8万以上で、WordPress標準に近いUIを好む人、ACFからの移行を検討している人におすすめです。ACFとの具体的な使い分け方や同時運用の可否については、「ACFとSecure Custom Fields、どちらを使うべき?」で詳しく解説します。
Smart Custom Fields
Smart Custom Fieldsは、日本の開発者による国産のカスタムフィールドプラグインです。14種類のフィールドタイプに対応し、シンプルな操作性を重視した設計になっています。
一部のサイトでは開発終了という情報も見られますが、実際には開発終了しておらず、Smart Custom Fieldsは2026年7月時点でも継続的にメンテナンスされています。
Smart Custom Fieldsは、投稿編集画面に表示される「カスタムフィールド」メタボックスから項目を追加する仕組みです。必要な項目だけがシンプルに並ぶ構成で、次の画像で設定項目の少なさによる分かりやすさを確認できます。

有効インストール数は5万以上です。シンプルさや動作の軽さを重視する人、必要最低限の機能で十分な人におすすめのプラグインです。
3プラグイン比較表
| プラグイン | フィールドタイプ数 | 有効インストール数 | 繰り返しフィールド | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|
| Advanced Custom Fields | 30種類以上 | 200万以上 | Pro版限定 | 情報量・実績を重視する人 |
| Secure Custom Fields | 30種類以上 | 8万以上 | 無料版で利用可能 | 標準に近いUIを好む人 |
| Smart Custom Fields | 14種類 | 5万以上 | 無料版で利用可能 | シンプルさを重視する人 |
フィールドタイプの豊富さと知名度ではACFが頭ひとつ抜けていますが、繰り返しフィールドを無料で使いたい場合はSecure Custom FieldsかSmart Custom Fieldsが選択肢になります。どこまでの機能を無料範囲で使いたいかが、選定の大きな分かれ目です。
ACFとSecure Custom Fields、どちらを使うべき?

ACFとSecure Custom Fieldsは、フィールドの管理方法やデータの持ち方といった基本的な仕組みが共通しており、データに互換性があります。そのため、どちらを選んでも似たような感覚でカスタムフィールドを扱えます。
WordPress標準に近いシンプルなUIを求めるならSecure Custom Fields、リピーターフィールドやACF Blocksといった将来的な拡張機能まで見据えるならACFが、それぞれ選択肢になります。
両者は機能が重複するプラグインのため、どちらか一方を選んで使うことを基本とします。両方を同時に有効化すると、一方が自動的に無効化されます。
ラッコサーバーは自動バックアップ機能を標準搭載しており、万が一の際も過去の状態にすぐ戻せます。高速表示に強いサーバー環境で、蓄積したカスタムフィールドのデータを日々の運用も含めて守ります。
月額330円〜、10日間の無料お試し期間もあるので、まずは気軽に試してみてください。
よくある質問
Smart Custom Fieldsは開発が終了したのですか?
いいえ、開発は終了していません。Smart Custom Fieldsは2026年7月時点でも継続的にメンテナンスされています。
カスタム投稿タイプとカスタムフィールドの違いは何ですか?
カスタム投稿タイプは「投稿の種類」そのものを追加する機能で、通常の投稿・固定ページとは別に「商品」「イベント」といった独自の投稿枠を作れます。カスタムフィールドは、その投稿(または通常の投稿)に追加する「項目」を指します。両者は組み合わせて使うことで、決まった型のデータを整理しやすくなります。
カスタム投稿タイプの設定方法は、【WordPress】カスタム投稿タイプを設定する方法(Custom Post Type UI)で解説しています。
ACFの無料版と有料版(Pro)の違いは何ですか?
大きな違いは、リピーターフィールド・フレキシブルコンテンツフィールド・ACF Blocks・オプションページ・ギャラリーフィールド・クローンフィールドといった機能がPro版限定である点です。無料版でも基本的なフィールドタイプやカスタム投稿タイプの登録は利用できます。詳しくは「Advanced Custom Fields(ACF)」で紹介しています。
カスタムフィールドの値をサイト(テーマ)に表示するにはどうすればいいですか?
各プラグインが用意している関数やテンプレートタグを、テーマのテンプレートファイルに記述することで、入力したカスタムフィールドの値を画面上に出力できます。表示させたい場所のテンプレートファイルに、対応する関数を追加するのが基本的な流れです。
具体的な手順は、【WordPress】カスタムフィールドを追加・管理する方法(Advanced Custom Fields)で解説しています。
複数のカスタムフィールドプラグインを同時に有効化しても大丈夫ですか?
同じような機能を持つカスタムフィールドプラグインを複数併用すると、管理画面の項目が重複したり競合したりすることがあります。ACFとSecure Custom Fieldsの関係については、「ACFとSecure Custom Fields、どちらを使うべき?」で詳しく解説しています。
Advanced Custom Fields Proとは何ですか?
Advanced Custom Fields Proは、ACFの有料版です。リピーターフィールド・フレキシブルコンテンツフィールド・ACF Blocks・オプションページ・ギャラリーフィールド・クローンフィールドといった、無料版にはない拡張機能が使えるようになります。無料版との違いは「Advanced Custom Fields(ACF)」で紹介しています。
Custom Field Suiteは選択肢に入りませんか?
Custom Field Suiteは無料でリピーターフィールドを使える点が魅力のプラグインでしたが、著者からのリクエストによりWordPress.orgのプラグインディレクトリから閉鎖されており、新規にインストールすることはできません。これから導入するなら、今回「おすすめのカスタムフィールドプラグイン3選【無料】」で紹介した3つのプラグインから選ぶことになります。
まとめ
Advanced Custom Fieldsは情報量と実績が豊富な定番プラグイン、Secure Custom FieldsはWordPress標準に近いUIが特徴の独立したプラグイン、Smart Custom Fieldsはシンプルさを重視した国産プラグインです。それぞれ無料版で使える範囲やフィールドタイプ数が異なるため、実現したい機能に合わせて選ぶことが重要です。
まずは3プラグインの特徴を見比べ、自分のサイトに必要な機能が無料版でまかなえるかどうかを基準に選んでみてください。







